指示
マルコの福音書の12章18節から13章の終まで読んで下さい。
このページの第十課を読んで下さい。
必要なら、用語解説を引いてください。
第十試験の質問に答えて下さい。
イエスはエルサレムに入り、ユダヤ人の王として自分ご自身をお現わしになりました。民の指導者たちはイエスを拒んで、イエスを殺す計画を作りました。このレッスンで、主イエスがご自分の弟子たちに、人類史の最後の時代に起こる事を教えられたことを勉強します。
難問にお答えになったキリスト
(18~34節)
イスラエルの指導者たちのうち何人かは、死者の中からの「よみがえり」を信じませんでした。彼らは、七人の兄弟についてイエスに質問しました。それは衷心の質問ではありませんでした。イエスは、かれらが聖書も神の力も知らないのだと答えられました(24節)。人はまことの神を信じて、罪のさばきから救って下さる神の力を経験するまで、聖書を正しく理解することは出来ません。聖書は、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことも、いつかすべての人がよみがえることも、教えているのです。イエスを信じるすべての人は永遠のいのちに、イエスを信じないすべての人は永遠のさばき(地獄の苦しみ)によみがえるのです。
指導者たちはまた難問をイエスに投げかけました。イエスはすべての質問にお答えになりました。しかし、指導者たちは、イエスが神の御子息であると信じなかったので、イエスの質問に答えることは出来ませんでした(35~37節)。イエスは彼らの偽善を明らかにし、それから貧しいやもめが献金箱に生活費の全部を投げ入れたことをほめられました。
将来の出来事を教えるキリスト
(13章)
13章の4節で、イエスの弟子たちは将来のことについて尋ねました。まことの神のほかに将来の出来事を知る者はありません。イエスはまことの神であられますから、将来の出来事をご存じであり、弟子たちの質問に答えることがお出来になりました。イエスは、にせキリストが現われ(6、21~23節)、そして戦争、ききん、地震なども起こるようになると言われました(7~8節)。また、キリストを信じて、愛する人々が憎まれて(8節)、そのうち何人かが死をのがれるために山へ逃げなければならないことも言われました(14~20節)。現在これらのことの前兆がますます見えているのです。
天でもキリストの来られることの前兆が起こるようになります。太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ちるのです。それから、主イエス・キリストは偉大な力と栄光を帯びて、この世に再び来られます。そのときイエスは、天使たちを送られ、天使がキリストの信者たちをみな集めるのです。そしてキリストは地上で「主の主」と「王の王」として支配されます。
私たちには、キリストがいつ来られるのか分かりません。キリストを信じない人は地獄に投げ込まれます。地獄のさばきは、逃げる機会のない、神から永遠の分離と苦しみの火の湖です。あなたが罪から悔い改めて、罪の赦しをいただく機会は今です。手遅れになるまで待たないでください。